梅雨に入って、鬱陶しい雨が続いておりますが、最近、店の近くに生えているドクダミに花が咲きはじめました。
白くてかわいい花です。
ドクダミは生薬名で十薬(じゅうやく)と言い、魚腥草(ぎょせいそう)とも言われます。
皆さんも一度はこの薬草を嗅がれたことがあるでしょうか?
この薬草をちぎったり、うっかり踏んだりするとなんとも言えない匂いを発するのです。
(決して良い匂いではありません)
十薬は中薬学の教科書を見ると、清熱解毒薬に分類されており、様々な化膿性疾患に使用されます。
民間薬でもお茶として販売しており、便秘や吹き出物などに効果があります。
体の中に溜まった老廃物を体外に出すことで、そのような効果があると言われています。
私がまだ小学生の頃、何が原因か分かりませんが、膝の内側が腫れて熱を持ったことがありました。
その時、私の祖母が生のドクダミを数枚アルミホイルにくるんで、オーブンで熱した後、膝の痛いところに貼ってもらったことがあります。
驚いたことに、たった一晩で膝の痛かった場所に緑色の液体がパチンコ玉程の大きさで集まっており、それを針で刺して抜いたところ、腫れも痛みを消え、すっかり良くなったことがありました。
今でしたら、お医者さんで抗生物質などを数日服用して、様子を見ると思いますが、民間療法でこのような素晴らしい効果があることを、私達は大切にしていきたいと思います。