瓊玉膏のお話(その10)

瓊玉膏

前回に引き続き茯苓のお話。

この茯苓という生薬、漢方でいう脾(主に消化器など)の働きを助けるのですが、脾の働きで重要なのが飲食物からの水分を全身にまんべんなく行き渡らせることにあります。
この脾という臓器は適度な水分を必要としますが、あまりにも水分量が多いと(水分の取りすぎ・酒の飲みすぎなど)脾の働きを邪魔して水の停滞が起こり、浮腫や痰などの病理産物を発生させます。
このようなときに茯苓を服用すると、脾にたまった余分な水分を効率的に全身に行き渡らせたり排出したりして、浮腫などの不快な症状を改善していきます。
瓊玉膏の人参は脾をパワーアップし、茯苓はその働きを補佐するのです。

....この続きはまた次回に。

瓊玉膏
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