冷えの症例(その2)

全身症状〈症例など〉

以前よりずっと冷え性で、胃腸も弱く虚弱体質を良くしたいとご相談。

食欲自体あまりないが、食べても太らない体質とのこと。

望診では痩せており、生気があまり見られません。脾腎陽虚とみて漢方薬をお渡ししました。

冷えの症状がかなり良くなったとのご報告。

漢方薬の内容として、気血の運行を良くするのは勿論のこと、水(津液)の動きを特に良くする配合にしました。

体内には津液の占める比重がかなり高いため、いくら血行循環を良くするようにしてもそれだけでは不十分で、一番冷えやすい津液を温め、巡らすことが非常に重要な考え方であります。

これも傷寒論の処方を使用しました。

この書物は様々な病に応用可能な内容ですが、書物の名前にあるようにやはり温補の治療に関しては抜群の処方が掲載されています。

2・3百回は読んでいる書物ですが、読めば読むほど新たな発見があります。

ご相談予約はこちらから